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【徹底解説】屋上防水工事の見積もり費用と相場ってどのくらい?

知っ得!見積りの知識豆知識
屋上防水工事の見積もり費用と相場ってどのくらい?

「屋上防水工事の見積もり費用と相場ってどのくらいだろう」と悩んでいませんか?

マンションやビルの屋上防水工事を業者に依頼する際には、トラブルを避けるために事前に知っておくべき情報があります。屋上防水工事に関する簡単な基礎知識を知っていれば、安心して防水工事を依頼できるためです。

この記事を読むと、以下の内容がわかります。

  • マンションやビルの雨漏りを防ぐ屋上防水工事の内容
  • 工法や見積もり費用相場
  • 優良企業を判断する方法

防水工事を適切な業者に頼みたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

【メリット&デメリットも解説】屋上防水工事の工法3つ

屋上防水工事は、マンションやビルに見られる陸屋根の屋上に防水層を作り、天井から雨漏りしないようにする工事です。

防水工事にはさまざまな工法があるため、屋上の状態や周囲の環境を踏まえ、選ぶ必要があります。

工法の種類は主に下記の3つです。

  • ウレタン防水(密着工法・通気緩衝工法)
  • 塩ビシート防水(密着工法・機械固定方法)
  • アスファルト防水(熱工法・トーチ工法・常温工法)

それでは、工法について順に説明します。

ウレタン防水(密着工法・通気緩衝工法)

ウレタン防水は、下地に液体のウレタンを塗り重ねて防水層を形成します。

ウレタン防水には、場所の向き不向きやコストなどの違いで「密着工法」「通気緩衝工法」の2つの工法があります。

ちなみに、屋上での施工に適しているのは「通気緩衝工法」です。

<ウレタン防水の耐用年数とメリット・デメリット>

耐用年数8年~10年
メリット下地の形状になじみやすい施工が簡単で、工期が短期間施工場所を問わない安い
デメリット人力のため、完璧に均一にはできない経年による劣化と亀裂に弱い

次は、塩ビシート防水について説明します。

塩ビシート防水(密着工法・機械固定工法)

塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂系のシートを貼り、防水層を形成します。

塩ビシート防水には、防水性やコストなどの違いで「密着工法」「機械固定工法」の2つの工法があります。

<塩ビシート防水の耐用年数とメリット・デメリット>

耐用年数10~15年
メリット耐久性が高い工期が短期間費用対効果が高い広範囲に設置可能もらい火しにくい
デメリットシートが剥がれるなど不具合が発生する場合がある施工中の雨に弱い

最後に、アスファルト防水について説明します。

アスファルト防水(熱工法・トーチ工法・常温工法)

アスファルト防水は、合成繊維不織布のシートに、溶かしたアスファルトを浸透させたルーフィングシートを何層も重ね合わせます。

アスファルト防水には、用いる道具やコストなどの違いで「熱工法」「トーチ工法」「常温工法」の3つの工法があります。

<アスファルト防水の耐用年数とメリット・デメリット>

耐用年数15年~20年
メリット最も耐久性が高い防水性が高い古くからあるため信頼性が高い工期が短期間
デメリット職人によって仕上がりが左右される火事・悪臭などのリスクがある

各工法の概要がわかったところで、屋上防水工事の見積もり費用と相場について説明します。

屋上防水工事の見積もり費用相場

各工法の費用相場です。

工法費用相場(/㎡)
ウレタン防水<密着工法> 4,500円~6,500円
ウレタン防水工事<通気緩衝工法>3,000円~5,500円前後
塩ビシート防水3,000円~5,500円前後
アスファルト防水6,000円~8,000円

費用相場はどの工法も同じような価格帯です。しかし、人件費や材料費によって価格が大きく変化します。

マンションの屋上を施工した場合の工事料金例を記載しました。ぜひ参考にしてください。

ウレタン防水<密着工法>の場合

ウレタン防水<密着工法>を用いた見積もり例です。

マンション屋上防水工事(200㎡程度)

項目名数量単価金額
高圧洗浄 200㎡¥400¥80,000
既存下地補修ケレン清掃200㎡¥100¥20,000
ウレタン塗膜防水2層トップコート 平場200㎡¥4,200¥840,000
ウレタン塗装防水2層トップコート 立ち上がり47.5㎡¥4,700¥223,250
入隅シーリング101m¥1,200¥121,200
改修用ドレン設置5か所¥12,000¥72,000
諸費用¥20,000
産廃ごみ費用¥50,000
合計¥1,426,450
税込み請求金額      ¥1,540,566

あくまでも参考例のため、建物の形・高さ・作業環境で変動します。

塩ビシート防水の場合

塩ビシート防水を用いた見積もり例です。

マンション屋上防水工事(160㎡程度)

項目名数量  単価金額
塩ビシート防水 平場 機械固定160㎡¥5,000¥800,000
塩ビシート防水 立ち上り 機械固定86m¥3,500¥301,000
入隅塩ビ鋼鈑取り付け96m¥1,500¥144,000
笠木天端塩ビ鋼鈑取り付け86m¥2,000¥172,000
改修用ドレン設置取り付け4か所¥18,000¥72,000
端末コーキング金物取り付け98m¥2,000¥196,000
脱気筒設置2か所¥15,000¥30,000
諸費用¥40,000
産廃ごみ費用¥50,000
合計¥1,805,000
税込み請求金額  ¥1,985,500

施工面積はウレタン防水が広いのですが、料金は塩ビシート防水が高くなっています。

次は業者選びについて説明します。

【これで安心】優良業者選びのポイント5つ

防水工事は多額の費用がかかります。だからこそ、適切な業者選びがとても大事です。

「でも、どんな業者がいいかわからない…。基準があったらなぁ」

そんなお悩みを解決するため、優良業者選びのポイントを5つご紹介します。

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1.防水専門業者へ依頼しよう

屋上防水工事の際には、防水専門業者へ依頼しましょう。

防水専門業者の屋上防水工事は、施工技術とコストパフォーマンスの面で優れているからです。

防水専門業者のほかに防水工事ができる業者は以下の3つになります。

  • ハウスメーカー(例:パナホーム・ダイワハウス)
  • リフォーム会社(例:三井不動産リフォーム・日本ハウズイング)
  • 塗装業者(例:街の外壁塗装やさん)

ハウスメーカーやリフォーム会社に屋上防水工事を依頼することも可能です。しかし、これらの会社は防水工事を下請けの業者に依頼するため、仲介手数料が発生します。また塗装業者も防水工事は可能ですが、「塗膜防水」の厚さが基準を満たしていないなどトラブルが起こるケースもあるようです。

このことから、防水専門業者を選択すれば、より安価で安全に防水工事を進められます。

2.実績がある業者を選ぼう

実績の記載がある業者は、透明性が高く信頼できます。

さらに、防水施工技能士の資格の保有を記載している場合は、高水準の防水に関する知識があるので、とても安心です。

実績や資格が優良業者かどうかの目安になります。きちんと確認しましょう。

3.アフターフォローや保証期間を確認しよう

見積もりをする際は以下の2つについて調べましょう。

  • 何年保証か
  • アフターフォローの有無と内容

この部分がしっかりしている会社は、評判が良く、適切な施工を行ってくれます。

施工後に問題が見つかったとしても、アフターフォローがしっかりしていれば安心です。

4.相見積もりで他社と比較しよう

相見積もりで他社を比較すると、より好条件の業者を見つけ出せます。

相見積もりをする際には、以下の5つに注意するようにしましょう。

  • 相見積もりをとると事前に業者に伝える
  • 予算や納期などの情報を正確に伝える
  • どの業者も条件を変えずに比較する
  • 2~5社に見積もりを出す
  • 他社の見積もりを公表しない

 相見積もりの効果を最大限発揮するために、きちんと気をつけて、相見積もりを行いましょう。

5.【確認事項3つ】見積書をチェックしよう

最後に、見積書に正確な情報が細かく書かれているかを確認してください。なぜなら、見積もりの費用と異なっている場合があるためです。

見積書で確認すべき事項3つをまとめました。

<防水工事インフォメーションリンク>

1.工法の記載があるか

費用や耐用年数、下地の状況によって工法は変化するので、工法の記載があるかを確認しましょう。

例えば、雨を吸い込んだ下地に対しては、ウレタン防水の中でも「通気緩衝工法」が適切です。

つまり、雨水がたまる屋上の施工は通常「通気緩衝工法」を選びます。

2.工程の記載があるか

透明性が高くない業者は、工事方法を変更する可能性もあります。

一つ一つの工程が正確に見積もりに記載されているかを確認しましょう。

3.数量単価の記載があるか

数量単位が不明なとき、その見積もり費用は正しい金額ではない可能性もあります。

特に「一式」と書いてある場合は気をつけてください。

「塩ビシート防水 一式 〇〇円」のようにまとめて表記されていたら、何にお金がかかっているかがわかりません。その場合は問い合わせましょう。

まとめ

残念ながら防水工事のトラブルは数多くあります。

屋上の雨漏りを未然に防ぐために高い費用を支払って防水工事を依頼したにもかかわらず、トラブルに巻き込まれたら悲しい思いをしてしまいます。

そうならないためにも、皆さん自身がしっかりと防水業者を選び、決断してください。

この記事を参考にしながら、見積もりを出して、適切に判断していきましょう。

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