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大規模修繕工事とは?施工費用の相場や工程をご紹介

工事の種類
大規模修繕工事とは?施工費用の相場や工程をご紹介

「マンションの大規模修繕工事って何をするんだろう?」

「施工費用ってどれくらいするのかな?」

「安く抑える方法ってないのかな?」

マンションの経営から暫く経つと、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

年数が経つにつれマンションの建物や設備は劣化します。そのため、建物本体を維持するためにもマンションの大規模修繕工事は、とても大切です。

この記事では、マンションの大規模修繕とは何か、施工費用の相場や値段を抑える方法について解説します。

マンションの大規模修繕工事に悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

大規模修繕工事とは?

大規模修繕工事とは、劣化した建物や設備を維持するために修繕や共有部分の改修をすることです。

建物や設備は年数が経つにつれ劣化していきます。定期的な修繕をおこなわずに放置すると建物の劣化が進むだけでなく、資産価値も下がるため、売却や賃貸時の価格が下がってしまいます。

大規模修繕工事の周期は1回目は15〜6年、2回目は14年、3回目は12. 9年と年々周期が短くなる傾向があります。

参照:『令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査

大規模修繕工事の施工費用の相場は?

国土交通省が実施した「マンションの大規模修繕工事に関する実態調査」によると、施工費用の相場は1戸あたり100〜125万円となっており、床面積での目安は1平米あたり1.0〜1.5万円です。

よって、総戸数が多ければ多いほど金額は高くなるでしょう。

大規模修繕工事に係る施工費用は、マンションの劣化状況や業者によって金額は上下しますが、マンションの総戸数と床面積からおおよその金額を計算できます。

参照:『令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査

大規模修繕工事の施工費用が足りないときの対処法

大規模修繕工事の施工費用を積立していても、予想以上に劣化が進んで修繕箇所が多く、金額が足りない場合があります。

施工費用が足りずにやむを得ず延期になることもありますが、その場合、修繕箇所が悪化する可能性もあります。そのため、早くから対策を練り、費用が足りない事態を防ぐようにしましょう。

以下では、施工費用が足りないかもしれない、と気付いたときの対処法を詳しくお伝えします。

修繕積立金の値上げ

マンションの居住者が毎月支払っている修繕積立金を値上げし、不足額を補う方法です。値上げをする場合には、管理組合の総会決議が必要となります。

メリットは、住んでいる方に大きな一時的負担をかけずに費用を確保できることです。

デメリットは、毎月支払う修繕積立金の金額が増えることです。継続的な負担になるため、値上げ金額によっては反対の声が上がる可能性があります。

一時金の徴収

一時金として、不足額を居住者から徴収する方法です。

メリットは、短期間で不足額を確保できること、デメリットは、金額によっては一時金の徴収額が数百万単位になるため、居住者の負担が大きく反対の声が上がる可能性が高いことです。

また、総会決議で決定しても一時金を支払えない方が出る場合もあります。

金融機関から借り入れ

居住者からの補鎮がむずがしい場合、金融機関から借り入れる方法があります。金融機関から借り入れをする場合も管理組合の総会決議が必要です。

メリットは、スピーディーに不足額を補えること、デメリットは、返済方法を考えなければならないことです。

借り入れには金利がかかるため、大規模修繕後の修繕積立金は、返済利息を含めた金額に引き上げる必要があります。そのため、居住者が支払う総額は、一時金と比較すると大きくなってしまいます。

大規模修繕工事の施工費用を抑える方法

マンションの大規模修繕工事は定期的に行うため、できるだけ費用を抑えたい方は多いでしょう。そこで、施工費用を抑える方法を3つご紹介します。

  • 定期メンテナンスを実施する
  • 相見積もりをとる
  • 劣化診断をする

それぞれの方法について詳しくお伝えするため、参考にしてください。

定期メンテナンスを実施する

定期的なメンテナンスの実施は、建物の損傷を防ぎ、劣化スピードを遅らせることができます。防水作用や外壁塗装など、建物の状態を定期的に調査することは、修繕費用を抑えるために最も有効な対策です。

メンテナンスを実施していない場合、大規模修繕工事の際の内容と工期が大幅に増加し、その分施工費用も高くなる可能性があるでしょう。メンテナンスの業者を選ぶ際にも、相見積もりは重要です。

<防水工事インフォメーション>

相見積もりをとる

複数の会社から施工費用の見積もりをとり、内容と価格を比較すると、おおよその相場が把握できます。

規模の大きなマンションでは数千万円単位の差になる場合もありますが、見積もり金額の安さで選ぶと、手抜き工事をされ再施工が必要になる可能性があります。再施工にも費用はかかるため、なぜ安いのかは必ず納得がいくまで確認しましょう。

相見積もりは、タイプの違う業者への見積依頼をおすすめします。

劣化診断をする

大規模修繕工事を実施するか否かを決める「劣化診断」では、まだ工事をする必要がない場所も分かります。また、工事の時期が「いつなのか」を調査診断する目的での使用も可能です。

効率的に修繕工事をするためには、どの部分が本当に修繕が必要なのかを理解しておく必要があります。劣化状態によっては、メンテナンスや大規模修繕工事の延期も可能になるため、劣化診断の実施をおすすめします。

補助金や助成金を活用する

工事の内容によっては、国や自治体が設けている補助金や助成金を利用できる可能性があります。

省エネルギー対策や耐震性を上げるためなど、マンションの長期優良住宅化リフォーム事業の項目に該当するものが主な対象です。詳細の内容は自治体により変わるため、事前にマンションがある自治体に確認してください。

まとめ

今回は、マンションの大規模修繕工事の施工費用の相場や、費用が足りないときの対処法、費用を抑える方法についてお伝えしました。大規模修繕工事とは、劣化した建物や設備を維持するための修繕工事や、マンションの利便性を高めるための共有部分の改修工事のことです。

施工費用の相場は一戸100〜125万円ですが、修繕箇所やマンションの劣化状況、業者によって金額は上下します。少しでも費用を抑えるために、定期的な劣化診断やメンテナンスは怠らないようにしましょう。

防水工事インフォメーションでは、防水工事に関する定期メンテナンスが実施できる業者に、一括で相見積もりを取ることが可能です。ぜひこの記事を参考に、大規模修繕工事に向けて備えてください。

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