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屋根や外壁に使うガルバリウム鋼板とは|強みや弱点・費用相場を解説

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屋根や外壁に使うガルバリウム鋼板とは|強みや弱点・費用相場を解説

ガルバリウム鋼板とは、外壁や屋根でよく利用されている建材です。

実物を見ると「ご近所さんが屋根に使ってる」「外壁に使うとシンプルで素敵」と思われる方も多いでしょう。

この記事では、ガルバリウム鋼板について取り上げました。

ガルバリウム鋼板とは何か?から、ガルバリウム鋼板の強みや弱点、屋根や外壁に使用する際の費用目安までわかります。

長く維持するためのポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

屋根や外壁に使うガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板は、ガルバリウム合金でメッキした鉄です。メッキは「金属の膜」を意味し、ガルバリウム鋼板は「鉄をガルバリウム合金で覆ったもの」を指します。ガルバリウム合金は、アルミニウムや亜鉛、シリコンが主な素材です。

屋根に使用する製品の厚みは標準で0.35mm、外壁では0.27mmと薄いものの、耐久性の高さなどから多くの一戸建てで使用されています。

ここからは、ガルバリウム鋼板の強みと弱点を確認していきましょう。

ガルバリウム鋼板の強みとは何か

ガルバリウム鋼板は、多くの強みがあります。

1)耐久性が高く、耐震性に優れる

ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、一般的に25〜30年、正しくメンテナンスを行えば40年以上維持できるでしょう。また、薄い金属でできたガルバリウム鋼板はほかの建材と比較して軽量で、耐震性にも優れています。地震の際、屋根や外壁が重いと建物の揺れが激しくなるため、耐震面においてもガリバリウム鋼板は安心できる建材といえるでしょう。

2)酸性に強い

ガルバリウム合金に含まれるアルミニウムは、酸に強い特性があり、酸性雨による腐食を防げます。

3)サビが発生しにくい

ガルバリウム合金に含まれる亜鉛が、鉄の腐食を防ぎます。同じ金属素材のトタンやアルミなどと比較してもサビにくい建材です。

4)シーリングの劣化が少ない

外壁材の窯業サイディングは、シーリング(防水材)を打って継ぎ目の隙間を埋めています。シーリングは紫外線などで劣化し、ひび割れなどを起こすため、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、ガルバリウム鋼板の継ぎ目は、大半が部材で覆い隠されるため、シーリングが劣化しにくい特徴があります。

5)スマートでおしゃれなデザイン

ガルバリウム鋼板は素材感が独特で、ほかの建材ではあまりない黒やグレーなどの暗色もあります。シンプル・モダン・都会的といったイメージの外観造りに適しています。

弱点もしっかりおさえよう

ガルバリウム鋼板は強みが多い一方、以下のような弱点といえる特性もあります。

1)施工時の取扱いが難しい

傷などでサビに強い特性を損なわないよう、ほかの金属と触れさせないなどの配慮が必要です。また、長さを揃えるために現場でカットすると保証から外れてしまうなど、施工時の取扱いが難しい建材といえます。

2)凹みやすく、強風に弱い

衝撃で凹みやすく、軽いために強風などで剥がれやすいです。

3)やや高価

ガリバリウム鋼板は材料費が、窯業サイディング外壁やスレート屋根に比べて高価です。施工も板金工事業者が行うケースが多いため、施工費も高額になる傾向にあります。

4)アルカリ性に弱い

潮風に晒される場所では、サビの発生などで耐久年数が短くなる可能性が高いです。また、枯葉などが長い間付着していると、木酢液によって変色・変質する場合もあるでしょう。

ガルバリウム鋼板はデリケートな素材のため、施工時の傷も耐久性に影響してしまいます。本来の性能を長期間維持するためにも、施工は専門業者へ依頼しましょう。

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費用相場を確認し見積もりをチェックしよう

ガリバリウム鋼板の費用は、施工方法によって異なります。

まず、金属屋根の施工には、縦葺き(たてぶき)と横葺き(よこぶき)があります。縦葺きは屋根の傾きと屋根材の溝が同じ向きで、軒先に向かって水が流れやすい施工方法です。一方、横葺きは屋根の傾きと屋根材の溝が垂直になります。

縦葺きは横葺きよりも使用する材料が少なく、価格が安めなのがポイントです。

それでは、屋根と外壁それぞれの費用相場を確認していきましょう。

屋根をガルバリウム鋼板にする場合の費用相場

屋根にガルバリウム鋼板を張る費用の目安は、約6,000円〜10,000円/㎡です。

しかし、前述どおり縦葺きか横葺きかで、施工費用が変わります。また、リフォームの場合は、以下の要素でかかる費用に差がでるため確認が必要です。

  • 元の屋根材
  • 施工方法

例えば、元の屋根材が瓦かトタンかで、費用が異なります。また、現在の屋根材を剥がしてガルバリウム鋼板を貼る工法と、屋根材を剥がさずガルバリウム鋼板を上から被せるカバー工法があり、施工方法でも金額差は生じます。

1㎡あたりの費用相場を把握したうえで、複数の業者に相見積もりを取って施工価格を確認するようにしましょう。

外壁をガルバリウム鋼板にする場合の費用相場

外壁にガルバリウム鋼板を張る費用の目安は、約4,000円〜6,000円/㎡です。

外壁も屋根と同様に、カバー工法での施工が可能です。カバー工法は元の外壁を撤去したり、産廃処分したりする費用が発生しないため、施工費用が2割程度安くなる可能性があるでしょう。

しかし施工を正しく行わないと外壁の内部で結露が起きたり、外壁が増えたぶん家の重量が増して耐震性が低下したりする可能性もあります。

しっかり施工を行ってもらうためにも、防水専門会社などに依頼すると安心です。

(防水工事インフォメーション)

ガルバリウム鋼板を長く維持するためのポイント

メンテナンスフリーが謳われるガルバリウム鋼板ですが、サビが発生して穴が空けば劣化が進んでしまいます。

そのため、1年に1回は「雨に濡れにくい箇所を重点的に」水をかけて、表面の汚れを洗い流しましょう。表面を傷めてしまうため、高圧洗浄機は使わないでください。

メーカーでは「1年に数回の水での洗浄」「5年に1回の業者点検」「10年に1回の塗装」が推奨されています。

ガルバリウム鋼板自体は劣化しにくくても、材料をつなぐシーリングや塗装は劣化します。ガルバリウム鋼板だけでなく、全体の状況を把握した専門家によるメンテナンスが大切です。

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まとめ

ガルバリウム鋼板は耐久性や耐震性が高く、軽量でメンテナンス性に優れるコスパのよい建材です。シンプル・モダンといったイメージの外観に仕上がるので、近年人気が出てきました。

しかし、ほかの建材と比較するとやや割高で、ほかの金属に触れないようにするなど施工時の取扱いが難しいため、業者の選定はしっかり行う必要があります。

1㎡あたりの費用相場は、屋根が約6,000〜10,000円、外壁が約4,000〜6,000円です。しかし、リフォームの場合は元の建材や施工方法で費用が異なるため、複数の専門業者に相見積もりを取って比較検討しましょう。

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